2014年10月16日

去られたんだ

自転車を盗まれた。

ほんの5分程度のことだった。

自転車とか、ビニール傘とか、よく盗まれるが
あれは、本当に盗まれているのだろうか。
もしかしたら、自転車もビニール傘も、俺にただ愛想を尽かして、どこかへ消えただけかもしれないな。

毎晩、焼酎を浴びるように呑んでいる俺だ。
きっと、自転車も、それを知っていたんだろう。
焼酎の匂いのする人に乗られたくなかったんだろう。
きっとそうだ。
思えば、数ヶ月前、自転車でコケて、肋骨にヒビが入った事もあった。
見ていたんだと思う。情けない俺の姿を。
しこたま胸を打ち、息ができずに、ドタバタしていた俺に、通りすがりの小学生たちが群がり
「大丈夫ですか?、誰か呼びますか?」
と、心配してくれた、あの光景を、冷めた目で、見ていたんだと思う。
情けない主人だよ。

盗まれたんじゃない。
自転車に去られたんだ。
そう思うことにした、秋の夜。
posted by okita at 01:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月25日

滝を見にいく ホームページ

映画「滝を見にいく」が、11月末から、新宿武蔵野館で上映されます。

公式ホームページができました。
詳しくは、こちらをご覧ください。
http://takimini.jp



posted by okita at 02:24| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月27日

クイアバの風

クイアバの気温は、およそ30℃。
はるばる、日本から飛行機で、十数時間。私は、今、ブラジルにいる。

二週間前から、友人のサッカー選手宅に、居候させてもらっている。
今日は、ブラジルの有名な菓子、ハガマッシュトを二個も食べた。
ハガマッシュトは、塩気と甘みのバランスが、やみつきになる、伝統的な菓子だ。

今日は、散歩に出かけた。途中、ランニングをする本田選手を見かけたので、軽い挨拶。
日本人を見て、彼も嬉しそうだ。

一人、ビーチを歩く。
太陽は大きくて、まぶしくて、嫌なことなど、すべて忘れてしまいそうだ。

ふと、現地の人たちに声をかけられた。どうやら、ポカノをやってきて、人が一人、足りないらしい。
もしよかったら、参加しませんか。と彼らは言っているようだ。
現地の言葉はわからなかったが、日本人の私に、彼らは片言の日本語で「おねがいします」と言って笑った。
ポカノなど、やった事もなかったが、テレビなどで見て、ルールはなんとなく知っていた。
普段なら、恥ずかしがって断ってしまう私だが、この陽気な太陽が、私を、ポカノ気分にさせた事は間違いなかった。
私は、しばし、彼らとポカノを楽しんだ。
スポーツもよいものだと、私は気持ちのよい汗を流しながら思った。

彼らと別れたあと、地元のcafeに入った私は、今日三個目のハガマッシュトを食べた。
店によって、味が違うのも、ハガマッシュトの醍醐味だろう。

家に帰ると、友人のサッカー選手が、急遽、ワールドカップに出るとの事で、私は、招待され、スタジアムまで、彼と一緒の車で出かけた。
途中、フーリガンと呼ばれる人たちに遭遇し、車をボコボコにされてしまった。
ちょっと怖かったが、それもまあ、いい思い出だ。
友人は、また車を買い替えなきゃと、笑った。
私は、何でも許せる彼を、素直に、すごいと思った。

スタジアムは、熱狂的な盛り上がりを盛り上がりを見せていて、ただでさえ、ムンムンとする熱気を、更に暑いものとしていた。
私は、友人がとってくれた席へ案内され、ちょうどスタジアムが近くで見下ろせる場所へ座った。
おそらく、特等席なのだろう。隣にいた、ペレという人は、サッカーをよく知らない私でも、名前だけは知っていたし、後ろの席にいた、ベッケンバウアーさんというドイツ人の男性が、私に試合の解説をしてくれたのだが、なんか、すごい詳しかったので、多分、昔、サッカーをやっていたのだろうと思う。

試合は、0対0のまま、前半を終えた。
私の友人に、前半の出場はなかったが、後半になると、彼はとうとう出場した。
彼は、ボールを蹴って、網に入れた。
わき上がる大歓声に、耳がおかしくなりそうだった。
でも、みんなが、喜んでいたので、私も嬉しかった。

私は、彼と現地で別れた。歩いて帰ろうと思ったのだ。
そう遠くはなかったし、何より、ここ、クイアバの夜風が気持ちよかった。
夜風が気持ちいいのは、日本もブラジルも、そう変わらない。レストランの表の席で、多くのサッカーファンたちが、酒を呑み、騒いでいた。
ブラジルに来て二週間、私はこの日々が、いつまでも続いてほしいと願った。

帰り道に、昼間にポカノをした彼らと遭遇した。
私は、彼らから、ザクノスを一緒に食べないかと誘われたが、私は、正直、ザクノスが苦手だった。
また、今度ね、と断ると、残念そうにする彼らを尻目に、私は歩いた。
途中、まだランニングをしている本田選手を見かけ、やっぱり、すごい人だと思った。
クイアバの古い町並みを、私は歩いている。
夜の町は、サッカーのファンたちが、人生を謳歌するように、笑い、歌い、呑み、騒いでいる。
その喧騒は、どこまで歩いても途切れることはなく、私を、より一層、遠い世界へと連れて行ってくれるようだ。
日本は、今頃、梅雨だろうか。
ジメジメとした、あの日本から遠く離れ、このクイアバの地で、私は夜風を浴び、歩いている。

ライトアップされた、ミナコンスター劇場。
そびえ立つカルロの電波塔。
立ち並ぶキッツカルチョ、ルイ・アラモンダの川をゆく、豪華なトットバイアス。
デロイッパ公園のカップルたちは、今日もまた愛を囁きあっている。

私は、それらを横目に歩きながら、およそ一時間ほど歩き、ようやく家へとたどり着いた。

写真は撮らない。なぜなら、私の心に、今尚、焼き付いているからだ。
友人は、サッカーして疲れたのか、すでにベッドで眠っていた。
私は、彼を起こさぬよう、静かにシャワーを浴び、寝床についた。
そして、ノートパソコンを拡げ、今、このブログを更新している。
便利な世の中になったものだ。

この、クイアバの夜風が、みんなにも吹いてくれると嬉しい。

2014、クイアバ、友人キリ・ゴンザレス宅にて

もうわかっていると思うが、
この日記は、全部、嘘だ。
posted by okita at 03:10| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月29日

上映のお知らせ

現在、新宿シネマカリテでやっている
「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2014」
にて、『滝を見にいく』が、一回だけ、上映されます。
トークイベントありです。

6月9日 21:00〜
登壇者 沖田修一・黒田大輔(キャスト)

です。

「滝を見にいく」は、88分のわりと短い作品です。
なので、そんなに遅くはならないでしょう。

お暇な方、友人と、遊びがてら、観に来てね。
posted by okita at 22:28| Comment(13) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月18日

題名が

映画が秋口に公開される予定です。

題名が間違って出ているので、これは自分も立ちあがらねばと思い、書き込みます。

タイトルは「滝を見にいく」です。

「滝を見に行く」ではありません。

正しくは、

「滝を見にいく」です。

「行く」と「いく」では大違い。

よろしくお願いします。
posted by okita at 01:53| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月16日

考察

酒、煙草、女と俗に言うけれど
よくよく考えてみると、酒は他の二つに比べて、バランスが良すぎるんじゃないか。
セックス、ドラック、ロックンロールと俗に言うけれど、
よくよく考えてみると、ロックンロールは、聴く側に立てば、やはり他の二つに比べて、今ひとつパンチがないような気がしないか。やる方にしてみたら、同列なのかな。むしろ一位なのか、いや、どうだろう。
桃太郎でいう、きじか。やはり、ドラックが強すぎる気がする。
のむ、打つ、買うと俗に言うけれど、
博打、売春と並び、酒は、それほどまでに、道楽なのか。私にはわからない。
てなると、
煙草、女、セックス、ドラック、博打、売春が、トーナメントを勝ち上がるような気がする。
いや、女とセックスと売春は、この場合、ひと括りにしてしまおう。
やはり、まとめると、女か。
煙草、女、ドラック、博打が、勝ち上がる。
そうなってくると、煙草の存在感が、今ひとつ、弱い気がする。
値上がりもしたし、喫煙者の立場は、もうほぼない。

結論

女、ドラック、博打が、最強だ。

でも、待てよ。
いいともが終わったタモさんは、とにかく昼から酒が呑みたいと言っていた。

結論

女、ドラック、博打、酒(タモリに限る)だ。
posted by okita at 03:35| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月15日

秋まで待つ

冬は、寒いし
春は、花粉が飛んでるし
夏は、暑いし
ゆっくり外にいれるのは、もはや秋しかありません。

22日に、所沢のミューズホールで、ミューズシネマセレクションで「横道世之介」を
上映します。
http://www.muse-tokorozawa.or.jp/event/detail/20140321/
トークもあるので、お暇な方は是非。
はっきりいって、ほぼ地元です。

はじめてのバイトは、航空公園にあった、工場でした。
よくわからない機械の部品を、よくわからない機械に埋め込むバイトでした。
おじさんばかりで、友達ができませんでした。
唯一いた、若い男の子も、ヤンキーが入っていて、うかつに話かけられませんでした。
若い女の子には、そもそも、話かけられませんでした。
お昼に届く弁当は、特にうまくもなく、仕事中にかかるラジオだけが楽しみでした。

あれから、十数年。
ミューズは、当時、あったでしょうか。
帰りのバスで、もしかしたら、横目に見ていたかもしれません。

今回の上映。僕にとっては、ある意味、凱旋上映です。
posted by okita at 13:01| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月03日

壁際へ、寄る

フィリップ・シーモア・ホフマンさんが亡くなったらしい。
もっと、見たかったなあ。
太った、とかブログに書いてる場合じゃない。

映画「横道世之介」が、いくつかの映画賞を、もらいました。
色々な方々に、ありがとうございました。
もうちょっと、頑張ってみます。

で、その映画祭で、去年の年末、フランスのパリに行ったのですが、そこで、財布をスられました。
シャンゼリゼ通りの、ど真ん中でした。
少女がついてくるなあとは思っていたのです。

追いかけたときには、もういませんでした。
小雨が降ってきて、路上に、立ち尽くしました。
しばらく呆然とした後、一気に焦りはじめました。
焦った私が、まずした事は、壁際へ、寄る、という事でした。
そして、煙草を一本、吸いました。
クレジットカードも入っていたので、混乱していたのです。
まずは、自分を落ち着かせる事が、第一でした。そして、考えました。
パスポートが盗られなくてよかった。
そう思うことにしましたが、実際、いろんなカードも入っていたので、泣きそうでした。
もう、僕なんて、エッフェル塔に刺さってしまえばいい。いや、いやだ。そう思いました。
電話した保険会社の人は、優しくしてくれました。
映画祭の方や、一緒に付き添ってくれた監督さんなどが、私を面白がって、慰めてくれました。
フランスの警官は、忙しそうでしたが、親切でした。
人は一人では生きれない。
そう思いました。
そしてまた、人は、本当に困ると、壁際へ、寄る。
そう思いました。
posted by okita at 19:34| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月15日

デブ

太った。

気がついたら、やばいくらいに太っていた。

もう、どうすることもできない。

僕の手には、負えない。

あとは、世の中が何かしらの異常で、僕を除いた人類全員が、急激なまでに太り、
それで、もう、僕が、痩せて見えるしかない。

posted by okita at 02:19| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月04日

謹賀新年と少年スポーツ漫画

あけましておめでとうございます。
今年も、よろしくお願いします。

正月、実家に帰り、昔読んでた漫画などを引っぱりだしてきた。
少年スポーツ漫画が好きなので、そんなもんばかりある。
読んでいて、ふと思ったことがあった。

少年スポーツ漫画は、往々にして、潜在能力の高い主人公がひょんなことから、そのスポーツなどをやる事になって、周りのチームメイトたちと、友情などを育みながら、成長していく。
次々と現れるライバルたちと、僅差の勝利をモノにして、なんだかんだあって、結局、全国大会に行くことになるのだが、そこら辺で、必ずといっていいほど、出てくる回がある。

学校の成績が悪くて、インターハイとかに行けないかもしれない回だ。

あれは、いったい、なんなのだろう。
誰が最初に描いたのだろう。思いついた人は、きっとすごい。

そのだいたいが、赤点問題で追試を受けることになり、頭の悪いキャラが、頭のいいキャラに教わって、家で勉強したりして、ギリギリセーフで、なんとかなる。
この回は、スポーツ漫画として、絶対に必要なのだろうか。
もう、ここで、追試がダメで、全国に行けない流れ、という漫画が見てみたい。
いや、この追試のとこだけを、数回に渡って、こだわるスポーツ漫画とか。

あと、全国大会の初戦は、大阪代表と当たる場合が多い気がする。

正月に、そんな事を考えた。
posted by okita at 01:14| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月17日

抜群

いささか先生という名前は、やっぱ抜群だと思う。
posted by okita at 03:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月10日

諸々

「滝を見にいく」という映画の撮影をしておりました。
山の中で、雨と闘いながらの撮影でした。
東京に帰った今も、ついた泥がとれません。
おそらく、情報など、まだ先のことと思いますが、来年に公開されると思いますので、見かけたら、ぜひ。
前に中編と書きましたが、堂々した長編になるかと思います。

書いてなかったので、情報など少し

テレビ東京の深夜ドラマ「ノーコンキッド ぼくらのゲーム史」の第8話だけ演出を担当しました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/noconkid/
懐かしいゲームが盛りだくさんでした。
ゲームセンターを舞台にした、ドラマです。現在も絶賛放送中です。

11月23日に公開される映画「ジ・エキストリーム・スキヤキ」に、ほんのちょっとだけ出演しております。
http://ex-sukiyaki.com
監督が前田司郎です。「横道世之介」や「ノーコンキッド」の脚本も書いてもらいました。
卓球好きの私としては、まさに、夢の共演でした。

「少年と自転車」という映画を観ました。
主人公の少年の動きが、とてもスピーディーでした。早すぎて、若干、イラっとしました。
自分が、あんなに早く動けないからでしょうか。嫉妬でしょうか。
遅い少年の方が好きですが、映画は面白かったです。

休みに何をすればいいか、わからなくなりました。
無駄に、家電量販店などに、赴き、買う気もない、パソコンたちを触ったりしました。
今のパソコンは、みんな、デザインが研ぎすまされ、無駄が省かれ、シンプルになって、まるで、フリーザの最終形のようです。
たまには、無駄だらけの、ごついパソコンも見てみたい。
厚さが10センチくらいある、軽反発のノートパソコンとか。
横から、両腕が出ている、人型パソコンとか。
キーボードのキーの配置が、他と全然、違うとか。
リターンキーが異様に小さいとか。叩くと、いちいち、松岡修造の声がするとか。
キーによっては、ちょっと食べることもできるとか。
もう、ルンバみたいに掃除もできるとか。
もっと、色々なパソコンがあってもいいのにな。
まあ、買わないけど。
posted by okita at 01:15| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月19日

キャスト募集

秋ですね。

さて、この秋口に、中編を撮ることになっています。

おばちゃんたちが、山で遭難する話です。

キャストを、オーディションで決めます。
40代からの女性を限定にしております。
現在、50代以上の方、もしくは、60代、70代でもオーケーです!!
体力と興味のある方、こちらまで、ご応募待ってます。
http://www.eigeki.com/workshop/

posted by okita at 00:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月30日

だいちまお

セブンイレブンで淹れたてコーヒーの販売をしていたので、頼むと、ただの紙コップを渡された。
なんか、検尿みたいだ。

ファミレスで仕事をしていたら、少し離れた席に、おじさんと、若い外国人がいた。
どういう関係なのか、わからなかったので、こっそり見ていると、
どうやら、おじさんから、日本語を学んでいるらしい。
外国人は、必死に日本語を声にだし、メモをとっている。
ファミレスで、こんな授業みたいなこと、できるんだなあと思って、見ていると、おじさんが

「だいちまお」「だいちまお」

と言っている。

外国人も、真似をして、声に出し

「だいちまお」「だいちまお」

と繰り返している。その後、おじさんが、その意味を教えるかのように

「抱いてしまおう」

と言ったのだ。「抱いてしまおう」と外国人も繰り返す。

「だいちまお、抱いてしまおう」おじさんが言う。
「だいちまお、抱いてしまおう」外国人が言う。
「オッケー、オッケー」と言って、二人が笑う。

いったい、何を教えているのか。
「だいちまお」が、英語みたいだった。
posted by okita at 02:12| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月14日

鬼の器

疑似恋愛シュミレーションゲーム 
「鬼の器」


 己の肉体の変化を感じ、嶋田次郎は、鏡の前で、愕然となっているのだった。次郎は、ここ最近、豆腐と玄米しか口にしておらず、デトックスという名の魔物に取り憑かれ、健康になるのはいいが、顔つきは鋭さを増し、美しい彫刻のように、精悍な雰囲気を漂わせはじめていた。そして、次郎もその事については、自己嫌悪に陥ることはなく、むしろ自慢気な顔さえ浮かべていたのだが、ある日、かねてから密かに好意をよせる、同僚の矢島恵子に、「最近、嶋田さんの顔つきが怖い」と、半ば冗談ではあったが、そう、からかわれてからというもの、次郎の中で、ある変化が起きている。次郎における「健康」とは果たしてなんだったのか。鏡の前で次郎は、しばし自分の顔をじっくりと眺め、頬を撫で、そしてゆっくりと瞳を閉じた。それから、まるで火山の噴火のごとく、次郎を襲った急激な苛立ち。瞳を開くと、そこに映ったのは、まるで一匹の鬼のような形相。いったい、俺はどうしたというのだろう!! 俺は、わかってしまった。次郎は、すぐさま台所へ駆け寄ると、およそ十キロも買い込んだ玄米の袋の中に、自らの拳を思いきり突き刺した。そして、玄米を掴めるだけ掴むと、おもむろに、リビングの壁に投げつけたのだ。突然の豪雨が、ビニール傘を叩くような音と共に、床に散らばる一面の玄米曼荼羅。次郎は、乱れた呼吸を整え、考えた。果たして、自ら健康の鬼と化したこの二ヶ月はなんだったのか。デトックスなどはない。そうだ。俺は・・・もしかして、モテたいのか?・・あの矢島恵子にモテたいがために始めたことだったのか?・・ようやく次郎は、気がついた。38歳にして、気がついた。ああ、俺は、モテたい。モテたくて仕方がない。その夜、次郎は、布団の中、悔しくて、むせび泣いた。泣いて泣いて、そして、また朝が来たのである。次郎はそれを、「新しい朝」と呼んだ。

さて、出勤だ。今日こそ、矢島恵子にコクるぞ・・・2へ
コクるのは、まだ早い、せめて矢島恵子をデートに誘おう・・・3へ
posted by okita at 03:19| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月12日

ブログを直そうとして、こんがらがってます。

ブログを一生懸命、設定変更しております。
どうしようもなく、わけわかりません。
コメントをくださった方、ありがとうございます。
感謝して読んでおります。

もう少々、お待ちください。
posted by okita at 17:38| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月22日

映画「横道世之介」公開

冷蔵庫の中が臭い。とんでもなく臭い。

映画「横道世之介」が明日、いよいよ公開だと言うのに。

原因はニラだった。腐っている。腐りすぎて、べとべとしている。

ニラよ。
映画「横道世之介」が、明日、全国で公開されることを、知ってのことか。

捨てようとしたら、腐ったニラの粘着みたいのが手に染みて、一人、大騒ぎだ。

映画「横道世之介」の、連日の騒ぎに嫉妬しているな。ニラよ。

ニラよ。知っているかい。

映画監督はね。撮り終わったら、ただのおじさんだよ。

中性脂肪とか、無呼吸症候群に悩む、ただのおじさんなんだよ。

撮った映画は、一人で勝手に、歩いていくよ。
ただの肥満のおじさんには、もう手が届きません。
その背中を、そっと見守るんだよ、ニラ。おい、腐ったニラ。
わんぱくでもいい、たくましく育っておくれよ。
俺も頑張るから。
頑張って、ヘルシア緑茶を、ちゃんと二週間飲むから。

ニラを、コンビニ袋に、ぎっちぎちに包んで捨て、言います。

映画「横道世之介」明日、23日(土)より、全国で公開します。

外が寒いから。

そんな理由でいいんです。

そこの街ゆくカップルたち、デートに使ってやってくださいな。

絶縁状態の親子、観に来たら、何か変わるかもしれません。

莫大な遺産の相続に、揺れる一族。

一族もろとも、映画館へどうぞ。
その遺産、映画に使っちゃいなよ。

ともかく観に来てくれると、嬉しいです。

袋の中のニラもそう言ってます。

ニラ「うん、うるせーよ」

お近くの劇場を、こちらでお調べを。
「横道世之介」公式HP
http://yonosuke-movie.com/

よろしくお願いします。
posted by okita at 23:58| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月17日

進化

スマートフォンのメールが、片手で打てるようになった。
俺がスマートフォンに慣れたのか。
いや
キリンは、より高い草を食べるため、首が伸びたという。
きっと、俺の親指が伸びたのだ。
これは、もう進化だ。
posted by okita at 04:38| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月08日

手帳

手帳を買いに。
たくさんあって迷う。

今年は、時間を有意義に使う、とのことで、縦に時間が区切られている手帳を買ったが、全く効果がなかった。
手帳ひとつじゃ、そんな人は変われません。

一日一ページの手帳があった。
余白だらけ。何を書き込むのか。
毎日、そんなに書くことがあるのか。
使い方が書いてある、別冊があったので、見てみる。

濃い。
一日が濃い。

いろんな所に行き、いろんな人に会い、何かに気づき、想いを馳せている。
映画を観て、週末は、どうやらデートらしい。

リア充。本物のリア充。

こんな人になりたかったよ。
こんな人、いるの?
毎日は、矢のように、過ぎ去るのみ。
一日、一日は、そんな留まってはくれません。
ああ、時間よ。

Youtubeとか見てたら、2、3時間、平気で過ぎちゃうのに。
手帳に、矢印引っ張って、「Youtube」って予定を事前に書けというのか。

結局、月ごとのやつがあれば、充分です。

もう、厚紙に自分で枠書けば、事足りるな。
posted by okita at 02:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月21日

近況

全く更新していなかった・・・
ホームページ、更新できませんでした・・・
とりあえず、近況まで。

*2013 2月23日に、映画「横道世之介」が全国順次公開予定です。
http://yonosuke-movie.com/
*2012 TBS系列「イロドリヒムラ」第9話を担当させていただきました。12月10日に放送です。
http://www.tbs.co.jp/irodorihimura/

現在、ドラマの制作に入っている。何も知らない世界に、いきなり首を突っ込んだ。
怖いが、それだけに、緊張と、やりがいと、楽しみがある。
昔、志村けんのだいじょうぶだ、で、志村けんと、いしのようこが夫婦のコントをやっていた。
そのコントは、毎週楽しく続いたが、番組も終盤だったか、いきなり、ふたりの感動ドラマみたいな回があった。
笑いが一切なく、ただ、歳をとる夫婦みたいなやつだ。
これが、志村けんの本当にやりたいことだったのだろうか。
なんだこれ、と、当時は思ったが、今となっては、他の夫婦コントはあまり覚えていない。
ただ、その回のコントの記憶だけがある。
posted by okita at 01:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする