2010年08月28日

小龍包の夢

男として、小龍包のひとつやふたつ、作れるようにならなきゃダメだと、あの人は言った。

小龍包を、食べ放題。
それが俺の、長年の夢。
友人から、聞いた話はこう。
小龍包は、中国では、技を磨いた「点心師」と呼ばれる人が作るもので、もはや、徒弟制度が組まれるほどの料理。
およそ、どっかの日本の兄ちゃんが、ヘラヘラ笑いながら作る料理ではないのだと言う。

しかし
「できない」という言葉は、男なら、簡単に使ってはいけないと、あの人は言った。

自分のキャパを越えた、料理を作ってみたい。
男は、いつだって、挑戦だ。

ということで、西友に走り、材料を買う。

生地から、作る。
逃げたくない。
餃子の皮を使うなんて方法に、逃げたくない。
もう、逃げないって決めたから。

ということで、皮から作ってみた。

具も、こだわる。
ミンチ肉に、帆立貝柱の缶詰を、ほぐして混ぜる。
帆立貝柱の缶詰の値段に、少なからず、腹を立てる。
この缶詰一個で、定食食えるじゃねーかと憤慨したが、そこは愛しの小龍包のために、金をも惜しまない俺が立っている。西友に。

友人が、蒸篭を持ってきてくれた。二段もあって、興奮した。

実は、小龍包の、あの熱々スープは、蒸した際にでた肉汁が、こぼれたものではない。
寒天で、ゼラチン状態にしたスープを、皮にタネを包むときに、一緒に入れるのだ。
僕たちは、こんなにも、小龍包のことを知らないんだ。
もっと知ってほしい。
地球のこと。自分のこと。そして小龍包のことを。

料理の上手な友人が、ものすごい細さのショウガを切ってくれる。
黒酢だって、買ってきたんだ。準備はオッケーさ。
この日のために、何日も前から、走り込んできた。
専門学校にも通った。包む専門学校。
みんな、俺に、ちょっとだけ元気をわけてくれ。
中国のみんな。

皮を左手に乗せ、タネをスプーンで中央に配置。
右手の親指と人差し指で、皮をつまみながら、持ち上げて行く。
左手で転がしながら、少しずつ、包んでいく。
映画なら、ラストシーンだ。
点心師への階段を、少しずつのぼっていく俺。
その横顔。
父さん、俺、少しは父さんみたいな、点心師になれたかな・・・

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最初こそ、肉汁がこぼれず、ただの小さな肉まん、を食う羽目になったが
熟練していくと、やがて、熱々やけどをする小龍包にたどりつくことができた。

この偉業に関わった、全ての友人たちに、感謝の意を述べたいと思う。

ありがとうみんな。
ありがとう。小龍包。
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2010年08月21日

人類の希望

そろそろ出馬の準備しなきゃ!

人類が、宇宙に行けるようになった今、歯ブラシと、お風呂の洗剤における、進歩のなさについて、何度も触れてきたわけだが。

歯ブラシについては、やはり、原始的な、人間の力加減が一番と信じて疑わない輩はあとをたたず、、あんな、ブラシをちょこっと束ねたものを、自分で動かすという方法が、今も尚、多くの人類に採用されてきたわけであるが、お風呂の洗剤については、もはや、人類は、半ば、諦めているといっても過言ではなく、あの画期的な進歩である、「つけて流すだけ」、という、洗剤界における革命さえ、「でも気になって拭いちゃう」「拭いたほうが、綺麗になる」「拭かないと不安」という反乱軍によって、いとも容易く、鎮圧されてしまったのである。

お風呂の洗剤に、輝く未来はあるのか。
このさまよえる子羊を、誰か、救ってくれ。

あと、シャコのグロさについては、また、今度、語ろうと思う。
有頭海老の、頭のありがたみが、本当に必要かどうかも。
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2010年08月11日

山ごもりへ

およそ1週間、山にこもることになりました。

携帯に、連絡は、できるかもしれません。
電波は、悪いようです。

パソコンメールは、見れません。
インターネットがないのです。

御用の方は、試しに携帯へ。

ではでは。
ご機嫌よう。

沖田
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2010年08月06日

1 銀山へ

私が、沖田先生のことで、知っていることがあるとすれば、それは、夏生まれということ、そして、緊張すると、すぐに腹を壊すこと、ビールがお好きで、一度、飲みだすと、ニヤケ顔が止まらず、笑ってばかりおられたこと。そして、映画への想い。また、慈愛の精神に満ちておられ、虫の殺生などは、頑に、拒み続けておりました。

沖田先生は、当時、タバコの吸い過ぎにより、いささか、肺を病んでおられましたが、「俺の肺とタバコは関係がない」と、断言され、私ども、医師の立場から申し上げるとするならば、極めて、厄介な患者ということになるのでしょうか。

それでも、沖田先生は、毎晩のように、私どもを呼び出し、自慢話をはじめます。当時、先生が監督なされた映画のことだったでしょうか。俺は、昔は才能があったんだとか、なんたら賞をとったんだとか、しつこく聞かされたものです。
それもそのはず、先生の作品は、あの、火災事件により、全て焼けてしまったのであります。
沖田先生が残した、数篇のしなりーおや、はーどでぃすくどらいぶ、そして、ますたーてーぷや、ぶるーれいでぃすくなどが、全て焼け落ちてしまったのを見て、先生は、ひどく心を病み、病床に伏してしまいました。
これ以上、東京にいては、お体にさわる。どこか療養ができる場所へと、当時、先生の世話係をしていた、片岡喜八郎くんと、峰十朗くんらが、山形にある、銀山温泉へと、沖田先生を連れていくことになりました。

銀山は、あの有名な作詞家であられる、長田隆先生の生まれ故郷でもあります。
長田先生の詞評を務めたことでも知られている、沖田先生は、その後、長田隆先生の弟であられる、長田清さんの実家の離れに、しばらくの間、お世話になることとなりました。

沖田先生は、この銀山という場所を、いたく気に入り、私どもに、何通もの便りを送ってこられました。

拝啓。其後御無沙汰に打過ぎ居りましたが、このたびは、不思議の因縁にて、長田清氏のお宅に厄介をかける事と相成りました。兎にも角にも一時御地に滞在、今後、御迷惑をかける事あるかと存じられます。この度は、片岡くん、峰くんの汽車切符のお世話に相成りし由承り、まことに有り難く御礼申し上げます。

8月7日。沖田修一


片岡くんと、峰くんの切符の手配をしたにも関わらず、沖田先生は、その後も、汽車賃を払ってくれることはありませんでした。

私は、沖田先生の最期を看取った医師の一人として、また、先生の数少ない友人の一人として、わずかな証言を元に、この本を編集させていただいている次第であります。
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2010年08月01日

ステージの夜

シティボーイズのFilm noir、6日までです!。
明日、2日は、夙川アトムさんとのトークもありますんで!。是非。

「海角7号、君想う国境の南」。じっと観てしまう。
面白かった。台湾行きたい。

映画のラストに、主人公たちが、皆の前で、何かを発表するというシーンがよくある。

わかってても感動する。

感動したあと、結構、人は、冷静になったりする。

この間、TVで、ジャニーズのスターが、何万人を前に、歌ったあと、家に帰ってくると、一人で、洗濯とかしてるって言ってた。

例えば、感動のステージが、映画の30分くらいであって、あとの1時間あまりを、その後の余韻で埋め尽くすという映画はどうだろうか。

ステージに立った主人公が、それまで喧嘩してた、気になる女と、ステージで、抱き合って、観客から、拍手され、この時間が、永遠に続けばいい。という印象のまま、二人は、家路へ。
「家来る?」みたいな話になったりして、「行っていいの?」みたいなことになり、
西武新宿線に乗ろうとするんだけど、女は、改札に捕まり、スイカのチャージをしなくてはいけなくて、「ちょっと待ってて」みたいな会話がなされ、いざ電車に乗ろうとするが、ちょっと混んでるから、一本待つ?、みたいなことになり、電車が来たら、席をとるのに必死で、二人は、そのまま家へ。
あ、お酒買う?みたいな話になり、近所のコンビニへ行き、つまみを選び、女は、さきいかが食べたいと籠に入れ、映画だったら、そのままベッドシーンだけど、そのまま、男と女が服を脱ぐところも、忠実に再現し、意外と、脱ぎづらい服だったりして、戸惑ったり、寄り添う顔と顔、上半身は、どうやら裸、みたいなロマンチックな画じゃなくて、アダルトビデオみたいな、えげつない画角を採用。感動の余韻は、もう、どこへやら。
次の日、男と女は、別れるのだが、ステージのために練習していた日々は、もう必要ない。
普通の仕事に戻り、それまで、犠牲にしてきた時間を取り戻すため、必死こいて、仕事しなきゃ。金もない。主人公は、だいたい金がない。女は、とりあえず、郵便局へ行って、送らなきゃいけない書類とか送って・・・

ともあれ、生活は、続いていくのである。

人生は続いていくのである。

人生における祭りは、実際やってくることもあるが、祭りのあとを、重点的に描く映画というのは、まだないのじゃないだろうか。

だがしかし、そういう映画を観たいかと言われば、たぶん10分くらいで飽きると思う。
だから、きっとないのだと思う。

その後、男と女は、再会するのだが、ステージの夜ほどは、気持ちも盛り上がらず、二人で、とりあえず珈琲とか飲むのだ。

個人的には、そんな時間こそが、幸せな画として、映画を作りたいものだ。
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2010年07月29日

大病しない

大病をしそうだと書いて、いきなり、風邪をひく。

原因不明、謎の腹痛に襲われ、寝込む。

ビール飲む。治る。

うなされる。

板チョコをほおばる。

全部とかして、バレンタインデーっぽいチョコを自分で作り、まだ先のバレンタインデーに届くようにして、自分で作ったことを忘れることができないだろうか。

そんなことを考えていたら、人に会う。

人がいて、酒を飲む。

酒があって、人がいる。

ああ、酒よ。

だんだん、目が悪くなってきていることを、自覚している。

いつから、メガネか、わからない。

その境界線は、いつ?、どこ?
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2010年07月28日

借り暮らしのオキエッティ

大病をしそうな予感・・

女子高生が二人、歩いていて、別れ際に、いきなり、「アイデンティティー!」と叫びだした。

お互い、振り返るたび、そう叫びながら、それぞれの道をゆく。

なにか、特別、いいものを見たような気がした。

脚本が、とりあえず一段落。
頑張った。
頑張ればいいという世界ではない。
10年かけて書いたホンより、1週間でできちゃったホンが面白いことは、きっとザラにある。
頑張るよりほかにないのだけれど。

映画見たり、本読んだり。

「借り暮らしのアリエッティ」を観に行く。

小人がいたら、俺どうしようかと本気で考える。

スペランカーを思い出す。

頭に洗濯バサミをつけた女の子が、本当に出没したら、どうしよう。
中野ブロードウェイあたりで。

人間に見られてはいけない。

そんな重荷、背負ってみたい。

この夏、そうやって、生きてみるのもいいかもしれない。
あらかじめ、友達にも言っておくのだ。

「俺、この8月は、人間に見られちゃいけないから」

それで、同じアパートの住人から、いろいろ盗んで暮らすのだ。

もう、それは、ただの泥棒だ。
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2010年07月07日

いろいろ上映

宣伝です。

最近撮ったものや、過去の短編作品が、いろいろな場所で上映されます。

嬉しいのは、上映機会がほとんどなかった、あの、スタッフをして、「なんのために、これを作ったか、わからない」と評判の、「鷹匠」も上映されます。

そして、シティボーイズのFilm noir「俺の切腹」も、上映されます!

イベント詳細を、全部書いてしまうと、やたら長くなっちゃうんで、詳しくはリンク先のページを見てください。
たくさん、面白そうな、作品の上映もありますから!

是非、この機会に。

■ 水戸短編映像祭セレクション

7月17日(土)「青梅街道精進旅行」 池袋シネマロサ

こちらもあまり、上映される機会のない作品です。
スクリーンで見たかったので、僕個人としては、とても観たい!
冨永昌敬監督とトークもします。

詳しくは、こちら
http://mitotanpen.jp/cinemarosa.html


■ SPOTTED63 Vol.1 録音映画祭feat,山本タカアキ

7/26(月) 沖田修一監督作品
上映作品:『後楽園の母』、『進め!』、『鷹匠』

お世話になっている、録音の山本タカアキさんの、映画祭です。

その日は、タカアキさんと、トークもやりますんで。

詳しくは、こちら
http://spotted63project.seesaa.net/
http://spotted63project.seesaa.net/index-4.html


■ シティボーイズのFilm noir テアトル新宿にてレイトショー公開

今年5月に公演された「トーク祭り シティボーイズのFilm noir」にて上映した短編4作品が、
テアトル新宿にてレイトショー公開 詳細はこちら

『俺の切腹』
監督・脚本:沖田修一
出演:夙川アトム 中村有志 斉木しげる きたろう 他

8月2日は、主演の、夙川アトムさんと、トークもあります。

詳しくはこちら
http://www.cinemabox.com/schedule/shinjuku/soon.shtml


トークって、書いてるけど、結局、話すってことだな。
誰が、なんで、トークって英語で、言い出したんだろう・・・

他にも、上映される機会が、ありそうなんで、決まったら、また、ここに書きます。

ではでは。暇と時間があったら、是非、劇場で。
posted by okita at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月11日

メンバ−

AKBの沖田です。投票ありがとうございました。

病院の、診断書の値段は、いったい、誰が決めているのか。
どうして、一通5000円もするのか。
メンバーに相談したら、やっぱ、みんなもそのくらい払ってるって言ってた。
しゅん。

明日から、万博で盛り上がる、上海に行ってまいります。

スマップが行けなかった、あの上海に、AKBを代表して、僕が行ってきます。

しつこいか。
しゅん。

知識ゼロのまま、海外へ行ってきます。
こんなのはじめて。

こんどは、メンバーと行こう。

あ、やばい、関節はずれた。
歳かな。

『南極料理人』
6月14日(月) 午前10:00〜
登壇予定ゲスト:沖田修一監督
会場:上海万国博覧会文化中心 6F
価格:160元(万博入場券付)
チケット販売:6月6日(日)

[ 上海国際映画祭 ] 公式サイト
http://www.siff.com/

[ 2010上海・日本映画週間 ] 公式サイト
http://www.cjiff.net/index.html

posted by okita at 01:20| Comment(5) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月04日

受賞

ここ最近で、「南極料理人」、三つの賞を、いただきました。

*「日本シアタースタッフ映画祭」
作品賞2位。
主演男優賞(堺雅人)、監督賞(沖田修一)
http://www.timesin.com/eigakan/

*「藤本賞」新人賞
http://www.eibunkyo.jp/fujimoto03.html

どちらも、たいへん名誉ある賞です。

本当にありがとうございます。心より申し上げます。
posted by okita at 23:17| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする